IRC SCT-001、ミシュラン CITY GRIP 2、純正SCT-007の3種類のタイヤで、時速25kmからのフルブレーキテストを実施しました。予想外の結果が明らかに。
約6分間の動画になります。
一般的なイメージはCITY GRIP 2はグリップが良い、SCT-001は直進安定性がある、純正はエコタイヤでグリップは中途半端だとおもいます。
テスト結果
1位:純正SCT-007:最も優れた制動性能を発揮。予想を覆す結果となりました。
2位:CITY GRIP 2:安定した性能を示しましたが、純正には及びませんでした。
3位:SCT-001:意外にも最下位。体感とは異なる結果に。
実際のテスト結果
3つのタイヤの停止時間に大きな差は見られませんでした。
有名メーカーのスクータータイヤなら、グリップに明確な違いはないのかもしれません。
テスト条件の影響分析
SCT-001の結果が悪く見えた理由として、いくつかの条件の違いが考えられます。ChatGPT-5とGemini 2.5 PROの分析により、最大16.5%の影響がある可能性が判明しました。
ライダーの体重が5kg減少したことによる影響
フロントタイヤの外径が約14mm大きいことによる速度誤差
メーター表示と実速度の最大1kmの差による影響
【検証】ブレーキテストの「誤差」、最大何%?体重差よりヤバい3つの要因
タイヤ交換後に気になるのは、雨天や晴天時の制動距離ではありませんか?
そこで「時速25kmからリアブレーキをロックさせて停止するまで」というテストを行ったところ、
予想外の結果が出たため、
どうすればつじつまが合うのか考え、それが誤差の算出です。
体重、速度、タイヤサイズ…。様々な条件が絡む中で、一体どれくらいの「誤差」が潜んでいるのでしょうか?
それでは、その分析結果(言い訳)を分かりやすく解説します。
結論
先に結論から。
一見すると「体重5kgの差」は大きそうに見えますが、ブレーキ性能の比較テストにおいては、影響はごくわずかです。
それよりも、①速度計のブレ と ②タイヤ外径(がいけい) の違いが圧倒的に大きな誤差を生みます。
これら3つの要因がすべて悪い方向に重なった場合、制動距離(ブレーキが効き始めてから止まるまでの距離)は理論上、最大で約17%も長く(悪く)なってしまう可能性が計算されました。
では、今回のテスト(PCX・時速25km想定)で、各要因が「最悪のケース」としてどれだけ誤差を生むかを見てみましょう。
1. 速度差(メーターのブレ):影響 約+8.2%
これが最大の誤差要因です。「25km/hピッタリ」でブレーキをかけるのは至難の業です。
もし、ほんの1km/hだけ速い「26km/h」でブレーキをかけてしまった場合、
影響:約 +8.2%
たった1km/hの違いですが、制動距離は速度の「2乗」で延びます。
計算: (26× 26)÷ (25× 25)≓ 1.082 。
つまり、約8.2%距離が延びます。これが最も大きな誤差要因です。
2. タイヤ外径の差(実速度のズレ):影響 約+5.5%
今回、タイヤをCITY GRIP1(110幅)からCITY GRIP2(120幅)に変更しました。
これにより、タイヤの外径(タイヤ全体の直径)が約2.7%大きくなっています。
- タイヤ外径(タイヤがいけい):タイヤの端から端までの直径のこと。
これが変わると、スピードメーターの表示と実際の速度にズレが出ます。
タイヤが大きくなった分、メーターが「25km/h」と表示していても、実際の速度は2.7%速く(約25.7km/h)なっています。
この速度差も「2乗」で効いてきます。
これも2乗で効いてくるため、
計算: (25.675×25.675)÷ (25× 25)≓1.055 。
つまり、約5.5%距離が延びます。
3. ライダーの体重差(5kg):影響 約+3%(※多めに見積もった仮定)
「重い方が止まりにくい」と感じますが、物理の理論上、重さ(質量)は制動距離に影響しません
(重いほど止まりにくいけど、重いほどタイヤを強く路面に押し付ける力も増えグリップが増すため)。
とはいえ、実際にはサスペンションの沈み込みやタイヤの潰れ方が変わるため、影響はゼロではありません。
しかし、その影響は速度差に比べれば微々たるものです。
- 結果: ここでは「最大でも3%」と、かなり多めに見積もって仮定します。
まとめと今後の展望
3つのタイヤに停止距離の大きな差がほとんどないとするならば、タイヤ選びはグリップよりも性格で選んだ方が良いのではないでしょうか。今後タイヤが摩耗してきたときの変化も、摩耗具合と合わせてレポートする予定です。
グリップに違いが無いとしたら、あなたは何を基準にタイヤを選びますか?価格と走行距離のバランス、それとも乗り味でしょうか?
Gamma AIでまとめてみたけど
見直したら修正ポイントが多くて、自分で執筆した方が良かったです。
動画の方がわかりやすいと思いますので、是非視聴してください。